姿勢改善には、脳機能と体幹が重要

みなさんの中には、姿勢が悪いといわれ自覚の有無にかかわらず、なんとなく姿勢が悪いのでは?と感じている方も多いのではないでしょうか?

SNSやテレビで見る姿勢の情報には、決まってピシッと胸を張った画像が流れています。
ただ、きっと写真を撮った5分後には姿勢に意識が行かず多くのモデルさんが普段通りに戻っているのではないでしょうか

しかし、本当にいい姿勢の定義とは何なのかを紐解き、どうすれば良い姿勢を保つことができるのかをお伝えします。

目次

いい姿勢とは

いい姿勢とは、分かりやすく伝えると「環境や状況に合わせて適切な姿勢をとれるかどうか」です。

例えば、大切な会議や目上の方が集まるような食事会では、背筋をピシっとして体幹の上に頭が乗っているような姿勢が好ましいです。

一方、自宅のソファでリラックスしているときには、背筋を丸めて身体が緊張しない姿勢をとるべきです。(リラックスできない現代人もとても多い)

また、サッカーでボールをける際には、軸足に対して体幹をのせ、キックモーション時には背骨が反りかえっている姿勢が効率的です。

どんな場面にもその時の最適な姿勢というものがあり、その最適な姿勢を「無意識」にできることがいい姿勢ということになります。

ここで需要なのは無意識であるということです。

PMRF

無意識に最適な姿勢をとれていることがベストといえます。

では、どこが姿勢をコントロールしているのでしょうか?

それが「脳」です。

脳神経の機能低下は「不良姿勢の形成」「痛みのコントロール能力低下」が起きます。
これを専門用語ではPMRFといいます。

脳は常に感覚器と呼ばれる身体中のセンサー情報を仕入れており、その情報を基に筋緊張のバランスを無意識に調節し、姿勢というアウトプットを決めています。

感覚器も使わなければ衰えていき、正常なインプットができていないとアウトプットのエラーが起きてしまいます。
アウトプットのエラーとしては

  • 姿勢不良
  • 慢性的な痛み(肩こり・腰痛)
  • 自律神経の不調

などが引き起こります。

特に、全体の8割の情報を仕入れる視覚や平衡感覚や加速などを感じ取る前庭覚、足の裏などに多く存在する体性感覚などが姿勢に大きく関与します。

前庭覚は高齢者の方は転倒のリスクにもなりやすいため注意が必要です。
また、前庭覚や体性感覚が機能低下し、視覚にばかり頼る方は「眼精疲労」として現れたりもします。

鍛える方法は、感覚器を刺激してあげるのが重要です。

繰り返し様々な刺激を与えることでインプットのエラーが改善していくことがほとんどです。
専門的なトレーナーのもと、どの機能が低下しているのか仮説を立てながらアプローチすることで、適切な姿勢を常時保つことが可能になります。

※膝の手術後数年が経過していますが、体性感覚が乱れている一例です。

※効果には個人差があります

腹圧(IAP)

良い姿勢を保つためには腹圧(IAP)を高めることも重要です。

腹圧は、「横隔膜・骨盤底筋・腹横筋・腰部多裂筋」が同時に収縮し、腹腔内の圧力を高めることです。
お腹の中の風船を膨らませるイメージです。

お腹の中の風船が膨らむことで上下左右前後への圧力が高まり、背骨の軸伸張を促し良い姿勢が保たれます。

これらの機能は疲労や産後、呼吸様式、生活習慣などで機能低下が見られます。

当店では、低刺激で簡単なエクササイズや風船を使った呼吸トレーニングなどでIAPを高めていきます。

実際のエクササイズの様子です。
ベッドできるものも多く、学生や高齢者でも可能なエクササイズとなります。

姿勢を改善したい。整体に行っても一時的だ…などと感じている方は、当店にお気軽にご相談ください。

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